Test Page: エアーサーフグライダー(ウォークアロンググライダー)の紹介

空気の波でグライダーをコントロールしながら飛ばしている!? 初めてウォークアロンググライダーを見たとき、魔法ではないかと思ったほど驚きました。きっとこれは大流行する、(今で言ったらコーラにメントスを落とす実験位に)世界中で有名になる!とその時は思いました。ところがウォークアロンググライダーの歴史を調べてみると、グライダーを空気の波の上でサーフィンさせる(エアサーフィン air surfing)という概念は新しいものではなくて何十年も前からあったものだとのこと、、、。二度驚きました。その頃ウォークアロンググライダーは航空宇宙工学関係やハンググライダーのコミュニティなどのごく一部の人達の間でしか知られていなかったようで、もちろんこれを教えている学校は何処にもありませんでした。

そこでこれを一般の人たちにも楽しめる科学のアクティビティにしよう、と教育者の立場から思い立ち色と々試してみて最後に辿り着いたところがこの発泡スチロール・ペーパーでした。この厚さ0.5㎜の発泡スチロール・ペーパー(フォームシート)は紙とは比較にならないほど軽く 密度も空気のほんの数倍高いだけです。これで作ったグライダーはとてもゆっくり飛びます。飛ばし方の調節が余裕をもってできるので初心者にも向いています。教えるときは生徒と一緒に段ボールのボードを持って生徒と一緒に飛ばすところから始めます。こうすると生徒は身をもってコツを掴むのでほんの数分でグライダーを飛ばせるようになります。自転車の乗り方と同じで一度覚えるとあとは何も考えなくてもすいすい飛ばせるようになります。

このエアサーフグライダーは空気の波を効率よくに使うので 上手になると練習次第では段ボールのボードの代わりに手の平を使って飛ばせるようにもなります。フォームシートは自分でも作れますし 日本でも安く手に入れることもできるので誰にでも作れます。経験から言うと上手に飛ばせるのは10歳位からのようです。(10歳未満の子供には少し難しいかもしれません。)
これだけ良い事ばかり揃ったエアサーフグライダー、すぐ皆に大受けして大流行になると思ったのです…が…大外れでした。前に触れたメントスの実験は特に頭を使わなくても簡単にできます。それに比べるとグライダーを飛ばすのはもう少し複雑です。最初は飛行の知識は特にいりませんが別の細かいところに注意しないとうまく飛ばせません。たとえばフォームシートの扱い方です。フォームシートは薄くて軽くて良いけれど破けやすいから気を付けなければいけません。グライダーは壁にぶつかったぐらいでは壊れませんが注意して扱わないとすぐ破れてしまいます。どのくらい気を付けないといけないかを説明するのはちょっと難しいですがあえて言えば チョウチョをなでる位に優しくという感じでしょうか。
また他には風が全くない場所でなければうまく飛ばせない、という点。と言う事は

  1. 明け方か日没時以外には屋外では飛ばせない。
  2. 屋内でも暖房、冷房の風の強い所では飛ばせない。

手を取って飛ばし方を教えてくれる人がいればすぐに飛ばせます。逆に実際に教えてくれる人がいないと飛ばし方のコツが解らずなかなか思うようになかなかうまく飛ばせない。
このようにウォークアロンググライダーにはちょっと考えないようなところが難しいので中には途中で飛ばすのを諦めてしまう人もいます。反対に詳細に目を止めて新しいグライダーの飛ばし方をを頑張ってマスターする人達、意欲のある熱心なパイオニアの人達は世界にウォークアロンググライダーを広めていっています
グループにグライダー飛行を教えるためのヒントを幾つかここに紹介しています。